2006.06.25

■ 原書に挑戦(453)~ P と Q

T. H. White の "The Once and Future King" です。

Merlin は、The Wart を鳥にする前に、The Wart から次のように質問されます。

"I bet I am more than subaltern," said the Wart, "If I am a merlin."
subaltern: [英軍事] 准大尉の、陸軍大尉(captain)より下位の士官の

これに対し、Merlin は、鳥たちの階級意識について注意事項を述べます。

"Well, as a matter of fact, you are. You will find that both the kestrel and the spar-hawk will be polite to you, but for all sake's sake don't interrupt the senior merlins or the falcon. She is the honorary colonel of the regiment. And as for Cully, well, he is a colonel too, even if he is infantry, so you must mind your p's and q's."
kestrel: 小形のタカ数種の総称、アメリカチョウゲンボウ(American kestrel)など
spar-hawk: (これは辞書に見あたりませんが、sparrow hawk の事ではないかと思われます)
for all sake's sake: (これも手元の辞書では見あたりませんが、何が何でもというニュアンスに受け取れます)

別に鷹の種類を勉強したい訳ではなく、次のイディオムが気になりました。

mind one's p's and q's: 行儀よくする、言行に気を配る、注意[用心]深くする

このイディオムを調べるために、"p" を辞書で調べました。長い間、英語の本を読んできましたが、まさか、"p" を調べるはめになろうとは思いませんでした。辞書によれば、このような言い回しが出来たのは、p と q を混同しやすかったからのようです。

6月 25, 2006 →T.H.White, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

2006.06.23

■ 原書に挑戦(447)~ 今度は鳥です

T. H. White の "The Once and Future King" です。

未来をすべて知っている Merlin が The Wart を教育しています。前回は魚に変身してお城の堀の中を泳ぎ回った The Wart ですが、今回は鳥になるようです。しかし、どのような種類の鳥になるかが問題です。

"I should like to be a merlin," said the Wart politely. This answer flattered the magician. "A very good choice," he said, "and if you please we will proceed at once."

merlin: コチョウゲンボウ、ヨーロッパ・シベリア産の小形のハヤブサ属の種、pigeon hawk ともいう

魔法使いの Merlin に向かって、merlin になりたいと言ったのですから、Merlin がまんざらでもないのは当然として、would like to ならぬ should like to という表現に少しびっくりしました。でもシチュエーションから考えて「merlin になった方が良さそうに思います」程度の意味かなと思います。

この物語は、アーサー王と円卓の騎士がイギリスを縦横無尽に走り回る話だとばかり思っていました。しかし、未来のアーサー王たる人物(The Wart)は、魔法で魚にしてもらったり、鳥にしてもらっています。これは物事をいろんな視点から見るべきであり、君主たるもの、人民の実体を知らねばならぬという一種の英才教育なんでしょうね。

ファンタジー小説の原点であり、ファンタジー小説を評価する際のよりどころとなる本という触れ込みなので、しっかりと内容や構成を把握していきたいとは思いますが、予想とかなり異なる内容で、かなりとまどいを感じながら読んでいる事も事実です。

6月 23, 2006 →T.H.White, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

2006.05.31

■ 原書に挑戦(420)~ stone は重量の単位

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

By the look of him, he must have weighed twenty stone.

Wall 守護のためにハムとあだなが付くほどの太った巨漢がやってきました。これはファンタジーなので、石20個分ほどの重さという言い方があるのか?と思っていました。どれ位の重さなんだろう?と、ふと思いましたが、こういう言い方も面白いと思って通り過ぎてしまいました。

しかし、同じ日に別の本で同じ言い方を見つけたのです。

T. H. White の "The Once and Future King" です。

He often weighed no less than twenty-two stone, and sometimes as much as twenty-five.

He とは、槍の試合をするために完全武装した騎士の事で、重さは 22~25 stone にもなると言います。となると、いくらこの本もファンタジーであるとは言っても、stone には何らかの意味があるはずで・・・辞書を引きました。

stone: (pl. stone)ストーン、特に14ポンド(6.35kg)に相当する英国の単位、特に体重について用いる。略:st.

ということです。う~ん、知りませんでした。知らないという事は怖い事だと知りました。

5月 31, 2006 →George R. R. Martin, →T.H.White, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.03.18

■ 原書に挑戦(401)~ 単なるファンタジー小説とは違いますね

T. H. White の "The Once and Future King" です。

The Wart という少年の教育係として Merlin が登場します。しかし、どうも時代設定というか、話の展開視点が見えません。The Wart が初めて森の中で Merlin に会った時、Merlin は井戸から水をくんでいました。
"By this and by that," added the old gentleman, heaving his bucket out of the well with a malevolent glance, "why can't they get us the electlic light and company's water?"
この話は中世の話ではないのでしょうか?電気や水道の話が出てくるのは何ともはや。なぜ、そんな話をするのか、次のような説明から読み取る必要がありますが、どう考えても The Wart には分からないでしょう。
Now ordinary people are born forwards in Time,...But I unfortunately was born at the wrong end of time, and I have to live backwards from in front, while surrounded by a lot of people living forwards from behind.
言いたいことは、Merlin は未来に生まれて時間を逆向きに進んでいるが、周りの人はすべて時間を前向きに進んでいるということらしいです。Merlin が電気や水道のある生活を経験しているのはそのためのようです。分かったようで分からない説明です。この話がこんな設定だったとは、全く知りませんでした。単なるファンタジー小説ではないようです。

3月 18, 2006 →T.H.White, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.03.01

■ 原書に挑戦(398)~ アーサー王伝説

T. H. White の "The Once and Future King" です。

ファンタジー小説を何冊か読んできて、とうとうこの本にたどり着きました。これは言うまでもなくアーサー王とその魔法使い(Magician)マーリン(Merlin)の物語ですね。どのような物語なのかははっきりと分かっていないので楽しみです。ただ、最初の書出しは、Terry Goodkind のアクションもの(activity重視)とは相当違って、いかにも叙情的なスタート(humanとcontext重視)で、最初に登場してくるのは、Kay と the Wart の2人の少年?です。the Wart って人名とは思えないのですが、間違いなく人名であり、トムソーヤー物語のような感じで、2人が鷹狩りに使う鷹を逃がしてしまい、高い木の上にとまっている鷹が眠るまで、夜中まで森の中で待っているという所から始まります。

Wizard/Sorcerer/Magician と色々ありますが、Lord of the Rings に始まり、The Wheel of time の Aes Sedai から The Sword of Truth の本当の Wizard まで、色々と大量に読んでいます。しかし、何と言っても Merlin は楽しみな存在です。昔、タイムトンネルというテレビ番組をやっていました。それはアリゾナ砂漠の地下に作られた秘密?の研究所で時間旅行を可能とするリング状のトンネルが制御不能となり、2人の研究員?が過去や未来を行ったり来たりする話でした。その最後の方で、魔法使いのマーリンが現れたのを覚えていますが、詳しい話は忘れました。それでもマーリンがタイムトンネルの時間旅行能力に何らかの影響を持つ存在だったのをかすかに記憶しています。

3月 1, 2006 →T.H.White, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)