2007.05.03

■ 原書に挑戦(554)~ A Clash of Kings読了

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

この本は分厚いので、これだけ読んでまだ2冊目なのか?と思ってしまいます。この小説のように章のタイトルがすべて人名で、人間中心に物語を展開しているのは、少し目新しい気がしました。

内容的には、2冊目となって、以下のように意外な展開を見せます。

Sansa: King Joffreyと婚約し、有頂天になっていましたが、Ned Starkが裏切り者として処刑されると、手のひらを返したように邪魔者扱い。Winterfell に逃げ帰る算段を始めます。しかし、戦局が一変し、Joffreyが勝利すると、婚約を破棄され、単なる人質としての扱いになりそうな気配です。

Tyrion: Lannister家の知恵者として知略をめぐらし勢力を伸ばしていきます。王の Hand として、さらに策謀を巡らそうとしますが、戦いで大いに傷つき、今や瀕死状態の自分をどうやって救うのかが課題となっていきます。

Bran: 肢体不自由となってからいいことがありません。Robbが遠征している間に、Theon Greyjoyに攻め込まれ、Winterfellはあっけなく陥落。とんでもない展開となっていきます。

Arya: Ned Starkが目の前で処刑されてから、男の子に化けて城を抜け出そうとしますが、そのまま、Winterfellに行けるかと思ったら、Lannisterの兵隊につかまり、殺されてしまいそうな状況になります。しかし、Harrenhalの城に連れて行かれて、処分が決まるのを待っている間にで味方の捕虜を解放して城内クーデター?に成功。しかし、味方であることを名乗れず、メイドとして働く事になったのですが、Harrenhalの城もいつまで持つか分からなくなった時点で、馬に乗って城外に逃亡を決意。Winterfellを目指そうとしますが・・・もうWinterfellはがれきの山のはずなので・・・。

Jon: Wallの守護者として腐ってしまうのかと思ったら、上司の信任を得て、次第に行動力が増していき、遠征隊に加わり、巨人の種族とか、異形の民族に出会いそうになっていきます。wildlingsと呼ばれる異民族が攻めて来ている事を知らせるために Wallに戻ろうとしますが、逃げ切れない事を悟ると、Jonは異民族の女 Ygritteを助けた事から異民族に潜入して時を待つようにと命じられます。Jonの運命は更に展開し、翻弄されていきます。

Davos: King Stannisに仕える元盗賊。まだ、活躍しそうにありません。

Theon Greyjoy: Stark家のWardをしていたはずですが、Robbの出征に伴い、地元に帰って王位継承者となろうとします。しかし、姉?に乗っ取られようとしています。能力を見せつけるために Winterfellに攻め込みます。しかし,Winterfell を落としたものの、父や姉からの応援を得られず、逆に敵に取り囲まれ、攻め落とされてしまう結果となります。Theon の運命がどうなったのか?は分からないまま話が終わってしまいます。

Daenerys: 夫 Dragoの死により離散した一族の一部を引き連れて移動中。その間にドラゴンが卵から孵り、ドラゴン使いとして珍しがられ、地位も向上。まさに意外な展開です。しかし、本当にいるべき場所を求めてさまよい続ける日々が続きます。

Catelyn: この人はまだ意外な展開を見せません。Stannisと兄弟争いを始めようとしているRenlyの所にRobbの使いとして行きますが、Renlyはテントの中で急死。Stannisは勢力を増し、Tyrionをあわてさせます。

各人の出現章数は以下の通りです。
 Sansa: 8
 Tyrion: 15
 Bran: 8
 Arya: 10
 Jon: 8
 Davos: 3
 Theon Greyjoy: 6
 Daenerys: 5
 Catelyn: 7
合計: 70章(Prologue 1章を加えると全71章)

この後、3冊目でどのような展開になるのだろうか?と興味津々です。

例によって、語数と冊数をカウントアップします。標準的なページで数えて 366語/ページでした。ただし、章ごとに約1ページ空白があります。したがって、ページ数は969から70削減して899とします。これにより、366語×899 ページ = 329,034なので、329,000語とカウントします。

ということで、次のようになります。

2007年の実績:
3 冊、 416,852 語

これまでの累計:
638 冊、60,505,256 語

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■ 原書に挑戦(553)~ mushrooms after a hard rain

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

Be gentle on a night like this and you'll have treasons popping up all about you like mushrooms after a hard rain.

ここで気になるのは、"like mushrooms after a hard rain"の所です。日本には「雨後の筍」のような表現がありますので、似ていますね。「雨後のキノコ」です。しかし、この文章には全体として意味的に少しおかしい所があります。"Be gentle on a night like this"というのは、おとなしくしていなさい、そうすれば・・・、というように使われているなら納得出来ますが、ここは、Cersei女王がSansaに警告を与えている所なので、おとなしくしていないと、反逆者が雨後の筍のように現れる、と解釈する方が何となくしっくりきます。

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■ 原書に挑戦(552)~ north by northwest

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

He'd have guessed that Osha might run south to Ser Rodrik, but the trail led to north by northwest, into the very heart of the wolfswood.

north by northwest: 北北西

ここで気になったのは方角の表現方法です。この"North By Northwest"というのは、かの有名な映画「北々西に進路を取れ」のタイトルそのものです。方角の表現であれば、north-northwestの方が一般的のように思いますが、このような表現もあるようです。

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■ 原書に挑戦(551)~ out-and-out

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

"There's few out-and-out traitors, though there's some, even your spider hasn't found them all," Bywater had warned him.

óut-and-óut: 徹底的な,純然たる,全くの:

少し気になったので、類似表現を調べてみたらありますね。いろいろと。特に、"out and out"や、"in and out"と"in-and-out"が違う見出し語として扱われているのには少々びっくり。こんな微妙に使い分けるというのは難しいですね。

out and out {まれ}徹底的に,完全に:
in and in: (繁殖・生殖が)同種族内で繰り返して.
in and out: (1)(…を)出たり入ったりして{of…}. cf. IN-AND-OUT
            (2)内も外も,すっかり,完全に.
ín-and-óut【1】[経営]短期売買の,短期手仕舞い取引の,
            (証券で)日計(ばか)り商いの:
          【2】出たり入ったり(の); 見え隠れして(いる);
            うねりくねって(いる):
          【3】〈競技者などが〉できが良かったり悪かったり(の),
            勝ったり負けたり(の).

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■ 原書に挑戦(550)~ in one's cups

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

Rymund threw back his head and howled, and by the end, half of the hall was howling along with him, even Desmond Grell, who was well in his cups.

in one's cups: {古風}酔って(drunk).

Rymundはいわゆるrhymerです。rhymeを歌う人ですね。しかし、ここでは歌うというよりは、吠える感じでしょうか。ここで問題にしたのは、in one's cupsという表現ですが、これはじっくり眺めると、そういう意味かな?と納得できる範囲に収まっています。

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■ 原書に挑戦(549)~ greensight

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

"My brother has the greensight," said Meela. "He dreams things that haven't happened, but sometimes they do."

Meelaの言葉が続いています。ここで気になるのは、greensightです。たぶん、夢で未来が見える視力(一種の超能力?)なんでしょう。greenという色の使い方を気にしながら本を読んでいます。今まで出てきたものとしては、hospital greenとgreen man(信号機の青信号に使われているあの人です)があります。こういう色の研究というのも面白そうです。

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■ 原書に挑戦(548)~ a moving castle

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

She smiled. "Ravend can't find Greywater Watch, no more than our enemies can." "Why not?" "Because it moves," she told him. Bran had never heard of a moving castle before.

ここでは、MeelaとJojen兄弟のMeelaとBranが話しています。このmoving castleは、Howlの空を飛ぶ城ではなく、単に場所を移動するのだと思います。だから見つけられないのだと話していると思います。

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2007.01.06

■ 原書に挑戦(525)~ four hairs

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

Tyrionの部下のBronnがTyrionに向かってしゃべっています。この後、BronnはTyrionから「いとこの若造というのは、Ser Lancelになっているんだ、名前ぐらい良く覚えておけ」とたしなめられます。BronnはTyrionの危機を救ってからかなり頭に乗っているようで、良くこのように話しかけています。

That stripling cousin of yours delivered the message. Four hairs on his lip and he thinks he's a man.

以前にDiana Wynne Jones "Castle in the air"で、この髭の話が何度も出てきました。原書に挑戦(233) では six hairs、原書に挑戦(268) では twelve hairs という表現が出てきました。あすとるさんのコメントから、いずれも生えそろっていない髭に関する話であろうと思われました。ここでも、より若さが強調されているので、やはり髭が十分に生えていない状態を指していると思われます。いずれにしても、こういう表現をよく見かけますが、辞書からはあまり情報を得られません。

1月 6, 2007 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.15

■ 原書に挑戦(483)~ hair shirt

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

この第2巻から、新たに新顔がチャプター名として登場してきました。Davosですね。高貴な生まれではなく、smugglerです。このDavosの仲間が次のように話しています。

Do you think he would like me better if I wore a hair shirt and never smiled?

he というのは、死亡した Robert王の兄弟の Lord Renly の事です。王位を奪い取った Lannister一族を倒すべく、今後、戦いをしかけていくものと思われます。hair shirt という所に引っかかりました。たぶん、毛が生えたシャツなんだろうなぁと思いましたが、smuggler なので、あまり上等のものではないだろうということで調べてみました。

hari shirt: ヘアシャツ:経(たて)糸に綿,緯(よこ)糸に馬・ラクダなどの毛を織り込んだ,昔の苦行者・悔悛(かいしゅん)者などが肌にじかに着た馬巣(ばす)織りシャツ.

ということなので、やはり高級品ではないようです。

11月 15, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

■ 原書に挑戦(482)~ turn the ears with sticks

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

Robert王の死亡に伴い、父親の Eddard Stark が逮捕・処刑されたため、娘の Ayraは身の危険を感じ、敵陣の城の中に身を隠していましたが、自分の居城まで逃げ帰るための方策を練り、姫君の格好のままでは遠くまで逃げられないので、同じように城から脱出しようとしている民衆の中に男の子に変装して紛れ込みます。女の子であることがばれれば、身の危険があるため、必死で男の子として振る舞い続けます。仲間の男の子たちからもばれないようにするため、川での行水、小用を足す場合などにとても苦労します。この逃避行は、飢えと戦い、盗賊、狼の群れなどから身を守るために苦難の旅となりました。そんなある夜の食事のシーンです。

They roasted the sweetcorn in the husk that night, turning the ears with long forked sticks, and ate it hot right off the cob.

この内容を辞書なしで理解するのは困難でした。スイートコーンを食べようとしているのに、「耳」をなぜこねくり回すのか?ということで、ear には別の意味がありそうだと思い、調べました。

ear: (トウモロコシ・麦などの)穂
cob: {英}トウモロコシの穂軸

これらの単語はトウモロコシ用語ということで一件落着。これは分からないですね。

11月 15, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.12

■ 原書に挑戦(479)~ copy

George R. R. Martin の "A Clash of Kings" です。

統一されていた王国が、Robert 王の死により、昔の 7 kingdoms の時代に次第に逆行していきます。北方で旗揚げせざるを得なかった Robb はまだ15歳ですが、王権を確立できたかのような勢いがあります。母親の Catelyn Stark の目から見ても、まだまだ安心はできないのですが・・・様子を見守る事にしましょう。

You shall have a copy for the queen. Lord Tywin must withdraw beyond these borders, and cease his raiding, burning, and pillage.

Robbは、勝手に Queen Regent を宣言した Cersei の元に地図を送りつけて、国土の境界線を明確にし、戦火を収めようとしています。コピーという言葉が持つ近代性の故に地図の copy という言葉に反応しました。単なる複写ですから、特に気にする事はないとはいえますが、何となく気になりました。

11月 12, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.19

■ 原書に挑戦(469)~ A Game of Thrones 読了

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

この本の一つの特徴が、章のタイトルが登場人物になっている事です。最初の200ページほどで100人を超える登場人物が登場し、かなり辟易しましたが、章のタイトルすなわち、ストーリーが語られるのは、たった8人だけで、以下のような回数となります。

Bran 7回
Cateryn 11回
Daenerys 10回
Eddard 15回
Jon 9回
Arya 5回
Tyrion 9回
Sansa 6回

これだけ繰り返してストーリーが展開されると、いやが上にもこれらの人物がこれからどうなるのか?という興味に支えられて、どんどん読み進みたくなります。

例によって、語数と冊数をカウントアップします。標準的なページで数えて 431語/ページでした。ただし、10ページに1回ほどの割合で章が代わり、1ページほど空白があります。したがって、ページ数は807から73削減して734とします。これにより、431語×734 ページ = 316,534 なので、316,000語とカウントします。

ということで、次のようになります。

2006年の実績:
10 冊、 2,201,000 語

これまでの累計:
631 冊、59,235,000 語

7月 19, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

■ 原書に挑戦(468)~ butterflies flutter

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

Butterflies fluttered nervously in Sansa's stomach. I shouldn't be afraid, she told herself.

Sansa は、父親の Ned が反逆罪でつかまっても、新しい王のフィアンセとして何とか立ち回って、父親を助けたいと考えていますが、王宮内は敵ばかりで、心が安まる時がありません。そこで、この文章が出てきます。蝶々が羽ばたくって、何?という感じですが、別の意味があるに違いないと思い調べました。

butterflies: {話}
(1)(過度の緊張からくる)はらはら,どきどき,不安.
(2)(神経性の)胃痙攣(けいれん):

というのがあっただけでなく、"butterflies dance in one's stomach: どきどきする" という表現もありました。ここの文では dance ではなく、flutter ですが、同じような意味でしょう。

7月 19, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

2006.06.25

■ 原書に挑戦(456)~ dirk は Dirk Pittとは無関係?

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

When they had entered the mountains, he had been her captive, bound and helpless. What was he now? Her captive still, yet he rode along with a dirk through his belt and an axe strapped to his saddle, wearing the shadowskin cloak he'd won dicing with the singer and the chainmail hauberk he'd taken off Chiggen's corpse.

dirk: (特にスコットランド高地人の昔の)短剣(dagger)

Catelyn Stark が人質にして連れ帰ろうとした、Tyrion Lannister の様子を述べています。最初は手足を縛って護送していましたが、追っ手の追撃を逃れるために山に入った所、山賊のような一団に襲われ、人数的に圧倒的に不利であったため、Tyrion Lannister にも battle axe を渡して加勢させました。その後、dirk も所持するようになり、鎖帷子まで着込むしまつです。これでは人質などとは言い難くなっています。

この dirk が気になったのは、Clive Cussler のヒーローである Dirk Pitt を思い出したからです。何の関係もないとは思いますが・・・。

6月 25, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

■ 原書に挑戦(455)~ red smile とは?

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

"I think not," Tyrion said. "If you want me dead, you had only to say the word, and one of these staunch friends of yours would gladly have given me a red smile."

誘拐された Tyrion Lannister がしゃべっています。殺す気なら造作もなく殺せるはずだ、と開き直っています。ただ、ここの最後の所にある "a red smile" の意味が良く分かりません。red は血の色に通じているので、そのような関係の意味だろうという所までは推測できるのですが・・・。

私の推測は、喉をかっさぱけば、喉に赤い切れ目が出来て、それが笑っているように見えるのではないだろうか、それが red smile に見えるのではないか、というものです。外れているかも知れませんが、こんな所ではないでしょうか?いくら辞書を調べても、答えが見つかりそうにない場合には「想像力」が必要です。イマジネーションを働かせて物語を理解する力が必要となってくるように思います。これが真の英語力につながっていくのかも知れません。

6月 25, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

■ 原書に挑戦(454)~ 名詞で使われる "lay"

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

Yoren would carry the story south. That fool singer might make a lay of it.

lay: (特に歌うための)短い物語詩,詩;歌謡(ballad)

この物語は、とてつもなく長い冬がやってくる世界の話で、とても暗い話なのかと思っていました。しかし、面白いという前評判があったので、無数に登場してくる登場人物を紙に書き出して整理しながら読んできました。でもさすがに登場人物が100人を超えた頃に、人名を整理するのはあきらめました。しかし、その頃から、次第に物語の展開が弾んできたのです。我慢して200ページほどを読めば、相当に楽しめる物語となってきます。

Catelyn は宿場で偶然?に出会った、Lannister 家の1人である Tyrion Lannister を誘拐してしまいます。Catelyn の息子の Bran に刺客を放ったのは、Lannister 家の仕業に違いないと考え、かなり大胆にも Tyrion Lannister を人質として自分の居城である Winterfell にまで連れて帰ろうというのです。

ここで、Yoren は、Tyrion Lannister の誘拐現場である宿場で出会って連れてきてしまった旅芸人の歌い手です。こういう人間を連れて歩けば、いずれ物語を作って、暖かい南方にも歌って広めてくれるだろうと Catelyn は考えた訳です。

"lay" にこのような意味があろうとは思っても見なかったのでした。

6月 25, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

2006.06.24

■ 原書に挑戦(451)~ 槍試合の競技場?

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

Ser Jaime tossed a kiss to some woman in commons, gently lowered his visor, and rode to the end of the lists. Both men couched their lances.

これは、中世の騎士が鎧兜に身を包み、馬にまたがって槍試合を行ったシーンをイメージすると理解できます。ファンタジー小説とはいえ、中世の騎士と何も変わりません。お互いにかなり離れて向い合い、長い槍(lance)を水平に構えて走り出し、すれ違いざまに相手を槍で突き落とすという馬上槍試合です。この槍試合を表す英語としては tilt や joust という言葉が頻繁に出てきます。槍を水平に傾けて走り出すので、tilt という言葉は特にぴったりきます。

ここで問題にしたいのは、list という単語ですね。一覧表なんかではないのは明らかです。band や strip という意味がありますので、この馬上槍試合を行う、細長い競技場の事を指しているのではないかと思います。この list という表現は、この後、何度も登場するので、意味としてはこれで間違いないと思われます。

ついでに commons という言葉ですが、この槍試合は王侯貴族だけではなく、平民も観戦していますので、この平民達がいる場所の事を指していると思われます。

6月 24, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

■ 原書に挑戦(450)~ 王として君臨

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

"I told you to drink, not to argue. You made me king, you could at least have the courtesy to listen when I talk, damn you. Look at me, Ned. Look at what kinging has done to me. Gods, too fat for my armor, how did it ever come to this?"

King である Robert Baratheon が、王の hand である Ned Stark に向かって愚痴を言っているシーンです。ここで気になる表現は、"kinging" です。王様業とでも言いましょうか、とにかく王となっている間に太ってしまい、鎧も合わなくなったというような事も言っています。

6月 24, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

2006.06.11

■ 原書に挑戦(444)~ 彫刻装飾を施す

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

Septa Mordane pointed out Lord Jason Mallister, in indigo chased with silver, the wings of an eagle on his helm.

chase:〈金属に〉彫刻装飾を施す、打ち出し模様で飾る(enchase)

これは完全な文章にはなっていないようですが、いろんな鎧を着けた騎士達が目の前を通り過ぎていくのを見て、あれこれ言っている所です。かぶとに鷲の羽根が描かれているのですが、銀の装飾が施されているという意味だと思います。

6月 11, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

2006.06.08

■ 原書に挑戦(440)~ 何度も泊まる

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

"There is an inn at the crossroads up ahead," Catelyn told him. She had slept many a night there in her youth, traveling with her father.

Catelyn は Ned の妻です。自分の子供 (Bran) を高い塔から突き落として、半身不随にした犯人をつかまえるべく、お忍びで行動していて、宿泊先をどこにしようかと考えている所です。"many nights" ではなく、"many a night" になっているのは、何度も 1泊を繰り返して父と旅をした事を反映する表現だろうと思います。

6月 8, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.06.07

■ 原書に挑戦(439)~ 非難する

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

"A smart boy, but stubborn. That helm...the others call him bullheaded, so he threw it in their teeth."

King の Hand と呼ばれる重責についた Ned Stark は、前任者の行動を調べているうちに、ある鍛冶屋にいる少年 (Gendry) にたどりつき、その少年が作ったかぶと(helm)が気に入り、所望するが、断られます。その大胆な行動もふまえ、Ned は少年が King の bastard (庶子) であると確信するのです。

throw in a person's teeth: 〈行為などに対して〉人を責める,非難する

6月 7, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.31

■ 原書に挑戦(420)~ stone は重量の単位

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

By the look of him, he must have weighed twenty stone.

Wall 守護のためにハムとあだなが付くほどの太った巨漢がやってきました。これはファンタジーなので、石20個分ほどの重さという言い方があるのか?と思っていました。どれ位の重さなんだろう?と、ふと思いましたが、こういう言い方も面白いと思って通り過ぎてしまいました。

しかし、同じ日に別の本で同じ言い方を見つけたのです。

T. H. White の "The Once and Future King" です。

He often weighed no less than twenty-two stone, and sometimes as much as twenty-five.

He とは、槍の試合をするために完全武装した騎士の事で、重さは 22~25 stone にもなると言います。となると、いくらこの本もファンタジーであるとは言っても、stone には何らかの意味があるはずで・・・辞書を引きました。

stone: (pl. stone)ストーン、特に14ポンド(6.35kg)に相当する英国の単位、特に体重について用いる。略:st.

ということです。う~ん、知りませんでした。知らないという事は怖い事だと知りました。

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2006.05.30

■ 原書に挑戦(417)~ 二、三段飛び

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

She heard him shout to the guards outside the room, heard them descending together in a wild rush, taking the stairs two and three at a time.

she とは Catelyn の事で、he は Robb ですね。Robb が護衛兵に知らせると、護衛兵達は階段を二、三段飛びに駆け下りていった訳です。塔から落ちて意識不明で寝ている Bran を襲うために、わざと火事を装い、護衛兵達を遠ざけたのです。そこまでして殺さねばならない Bran は一体、何を見て塔から落とされたのか?という所でしょう。

5月 30, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (2) | トラックバック (0)

■ 原書に挑戦(416)~ 毒蛇でした

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

"The only truths I know are here. The south is a nest of adders I would do better to avoid."

adder と言えば、加算器程度にしか考えていなかったため、辞書を引こうという気にもなりませんでしたが、引いてびっくりですね。

adder: ヨーロッパクサリヘビ、ヨーロッパに普通に見られる毒蛇の一種

5月 30, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.01.22

■ 原書に挑戦(391)~ Targaryen家のDany

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。
Her mother had died birthing her, and for that her brother Viserys had never forgiven her.
ここで her とは、没落?した Targaryen家に残された Princess Daenerys の事です。Viserys は Danyの兄です。Dany の母の Queen Rhaella は Dany を産んで亡くなります。それが気に入らない兄の Viserys は妹を政略結婚させようとしているようです。

1月 22, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.01.11

■ 原書に挑戦(388)~ スウォッチ?

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。
"The man died well, I'll give him that," Ned said. He had a swtch of oiled leather in one hand. He ran it lightly up the greatsword as he spoke, polishing the metal to a dark glow.
swatch: (布などの)材料見本、(一般に)見本、見本の小片

読んでいけば、刀を拭いてつやを出すのに使っているので、時計のスウォッチなんかではない事はすぐに分かります。ファンタジーの世界では現代的な表現が排除されているため、迷うことなく意味は確定しますが、単語の持つ意味の広がりに、ふと考えさせられてしまいます。

1月 11, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

■ 原書に挑戦(387)~ 橋まで競争

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。
"He died well. Race you to the bridge?"
"Done," Jon said, kicking his horse forward. Robb cursed and followed, and they galloped off down the trail, Robb laughing and hooting, Jon silent and intent.
Robb と Jon は母親違いの兄弟で、共に Stark 家の当主 Ned の息子達です。Jon が庶子(bastard)です。罪人の処刑現場を見た後、「橋まで競争だ」と Robb に言われて、Jon はすぐにこれに応じますが、その後の様子の描写は2人の境遇の違いがもたらす陰影を表現しているかのようです。

1月 11, 2006 →George R. R. Martin, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.01.08

■ 原書に挑戦(386)~ 新シリーズへの挑戦

George R. R. Martin の "A Game of Thrones" です。

これは、A Song of Ice and Fire の Book one です。いきなりの Prologue が全く理解できません。恐らく、かなり先の方の話が描かれていて、話が展開するにつれて、この Prologue のシーンの意味が分かるようになるようにする手法なんだと思います。

この話は、House Stark の面々がまず登場します。当主の Eddard Stark とその妻 Catelyn、およびその子供達である Robb、Sansa、Bran、Ayra、Rickon、そして Eddard Stark の庶子である Jon Snow の話から始まります。とてつもなく寒い北国である Winterfell にいて、北方の蛮族の脅威を防ぐための Wall の番人としての存在と、南国の列強達との確執がテーマのように思われます。ちなみに、King である Robert of the House Baratheon と、王妃の Cersei、王妃の出身の Lannister 家の話が交錯し、Stark 家の娘 Sansa は、King の息子 Prince Joffrey と政略結婚しそうな状況にあります。過去の歴史には、Dragon がいて、その骸骨が残っていると書かれています。その骨は黒くて硬く、弓の材料として格好の素材であるといった文化と伝説を織り交ぜています。ある日、今まで人間の住む所には現れなかった Direwolf が現れ、多数の子狼を残して死んでしまい、この子狼を Stark 家の子供達が育てています。この子狼の存在は殺伐とした陰謀と戦いの中にほほえましさをもたらしてくれています。

約 130ページほど読んできましたが、これから膨大な長さで展開していく物語をきちんとフォローしていくために、人間関係を頭の中で整理するので精一杯でした。作者が Appendix に各 House の登場人物を整理してくれているのは非常に助かります。

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2005.12.30

■ 原書に挑戦(371)~ 2冊追加

Terry Goodkind の "Wizard's First Rule" を読み終わりましたが、続きを読みたくなり、Book 2 の "Stone of Tears" を追加しました。これは 992ページもあります。少し読みましたが、いきなり underworld の怪物が Chase と Zedd に襲いかかり大騒ぎとなります。はでな始まりに加え、未来が予言できる seer も登場し、話にぐんぐん引き込まれていきます。

そして、新たな長編ファンタジーにも手を付けてしまいました。George R. R. Martin の A Song of Ice and Fire シリーズです。これはいきなり 800ページから始まり、シリーズが進むに連れて 1,000ページを軽く超えるので楽しみです。ただ、この話は登場人物が多く、巻末に登場人物の紹介が付いています。親切と言えば親切ですが、この先の物語の広がりを予想させます。

12月 30, 2005 →George R. R. Martin, →Terry Goodkind, ■原書に挑戦 | | コメント (2) | トラックバック (0)