■ 原書に挑戦(307)~ ナイル川の上流に中国が・・・

Edward Rutherfurd の "London" 第7章の The Mayor (AD 1189) です。

Silversleeves 家は、今や Pentecost Silversleeves の時代です。実力者である William Longchamp に取り入って出世しようと考えています。第4章で出てきた Leofric の子孫にあたる Alderman Sampson Bull は、King Richard の兄弟にあたる John を擁立して、ロンドンを commune にすべく画策しています。Sampson Bull の息子である David Bull は、この両者の対立に巻き込まれてしまいます。この David に Sampson Bull の弟である Brother Michael が学問を教えている所です。

 "South of the Holy Land lies Egypt," he could correctly inform David, "from which Moses led the Jews across the desert. And by the mouth of the great River Nile lies the city of Babylon.' This was the name the medieval world gave to Cairo.
 "And if you travel up the Nile?" the boy eagerly asked.
"Then," the monk confidently told him, for he had read it in a book, "you come to the land of China."


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■ 原書に挑戦(290)~ 王の収入源

Edward Rutherfurd の "London" 第7章の The Mayor (AD 1189) です。

前章の第6章から 19 年しか経過していません。第4章で出てきた Leofric の子孫にあたる Alderman Sampson Bull の子供である David Bull が13 歳で登場します。この時代はちょうど、獅子王リチャード (King Richard the Lionheart) とロビンフッドの時代です。貧しい騎士の娘 Ida (33歳) は、獅子王リチャードが必要としている第3次十字軍の費用をまかなうため、資金を提供してくれる Alderman Sampson Bull の妻となりますが、ロンドンの実業家と王の部下との立場の違いに唖然とします。ロンドン市民は王の事よりも自分たちの生活の確保に興味があり、どちらかというと、王をないがしろにする発言が飛び出し、Ida は顔面蒼白となります。Bull は、commune を作り、Mayor を選出すると言い出したのです。

There were three main ways in which the king obtained his income. The first was the yearly farm from the counties; the other two were occasional taxes, levied for special purposes as the king and his councils thought best, one of which was the aid, in theory a gift given to the king by all his feudal barons, the other the tallage, a flat, per capital tax paid by all the king's freemen, especially those in towns.

farm: (請負人が取り立て租税金などから年単位で納める一定額の)上納金
aid: (封建時代の)上納金:君主の身代金支払い,君主の長男のナイト叙任,長女の結婚の際の臣下からの臨時の献金
tallage: (農民が荘園領主に支払う)貢納,小作税

王の収入源に関する説明で farm も aid も基本的な単語なのですが、中世時代にはかなり違う意味で使われていたようです。

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■ 原書に挑戦(203)~ 偽造、ねつ造

Edward Rutherfurd の "London" 第6章の The Saint (AD 1170) です。

第5章から100年近く経過し、Henri Silversleeves とその妻 Hilda (赤ひげ Barnikel の愛人も兼務)の孫が Silversleeves 家の長(おさ)となり、その子供の Pentecost Silversleeves が登場します。

この他には第4章で出てきた Leofric の子孫にあたる Alderman Sampson Bull も登場します。Bocton の土地を失ってから久しいのですが、今回、Flanders に Wool を売りに行き、一山もうけたらそのお金で Bocton を買い戻そうとしています。Wool を積んだ船が the Thames を下っていくと、魚を捕ろうとしているネットにひっかかり破損します。そのネットを張っていたのは、a red-haired fishmonger named Barnikel ということで、Barnikel の子孫らしい人も登場します。この Bull の弟の Michael は聖職者となり、a Benedictine monk at the great house of Westminster Abbey になり、Westminster Abbey に就職?します。ここに勤めるにあたり、poverty、chastity、obedience の3つの誓いをたてます。しかし、10年も勤めているうちに、Westminster Abbey の内情が分かり、poverty を守っていない事に我慢ができなくなります。

Michael に回ってきた仕事というのは、新しい文書に何やら細工をする作業でした。

"Age it," the monk had replied blandy. "You know, dust, oil, brine." He smiled. "It'll be old in no time."

埃、油、塩水を使って、新しい文書を古くする (aging) 作業です。

So they had forged them. And still a constant stream of documents came forth. In an age when such forgeries, especially in the Benedictine order, were common all over Europe, the English Abbey of Westminster was the undisputed master of the craft.

Westminster Abbey でこういう作業が行われ、しかも undisputed master of the craft だった、というショッキングな事実が分かりました。例えばどんなものを古くして売りさばいていたかというと・・・。

Charters of land grants, royal writs giving tax exemptions, even papal bulls -- some were so well done that they would not be detected for centuries. All attested the Abbey's rights and its almost incredible antiquity.

charter of land grant: 無償払い下げの勅許状
writ: 公式法律文書
papal bull: 教皇教書、大勅書


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■ 原書に挑戦(201)~ 黒大理石?

もう一度、Edward Rutherfurd の "Sarum" の "The Barrow" の章です。

もうそろそろ、この章も終わりです。settler と hunter の両方の指導者となり、両者の融合を促進した Krona が死んだ際に、その後継者として育てられ、指名された Gwilloc は、Krona を埋葬した場所に、ボートをひっくり返したような形の大きな塚を建立します。これが barrow である事がやっと分かりました。後、残り数ページという所で、章の題名の意味が分かるというのは、何ともすっきりしないようなすっきりしたような変な感じです。

In Yorkshire to the north, the settlers found the lustrous stone called jet, which they used for making necklaces and ornaments.

jet: 黒大理石

これは、jet-black hair (漆黒の髪) というような表現で良く使われる jet の事ですね。単独で出てくると言うことはあまり無いと思いましたので、載せておきます。これで The Barrow の章は終わり、stone henge が出てくる次の章に進みますが、時間も 2,000 年進みます。

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■ 原書に挑戦(200)~ 生き写し

続いて、Edward Rutherfurd の "Sarum" の "The Barrow" の章です。


"Let me go with them," he asked, "with my son," and he indicated the eldest of his sons, a young man who appeared to be a carbon copy of his father.

carbon copy: 生き写し

このシーンは、settler 達の連れてきた羊が次第に種として弱くなってきたため、ヨーロッパ本土に戻って、生きの良い羊を連れてきて、これと交配させようという計画を実行しようとした所、前章で出てきた hunter の Tep の子孫である Taku が一緒に行きたいと申し出る所です。

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■ 原書に挑戦(199)~ 豊作

Edward Rutherfurd の "Sarum" の "The Barrow" の章です。

"The Barrow" の意味が分からないまま、この章も終わりに近づいてきました。barrow にはいくつか意味があります。普通に使われるのが「手押し車」で、それ以外には、「塚、山」、「去勢豚」、「羊の毛を刈る」などがあります。この章の話は、ヨーロッパ本土から移住してきた settler と、土着の hunter 達との出会いと共存や危機などを描いているだけに、何が barrow やらさっぱり分からない状態です。

The following summer there was a bumper harvest.

bumper harvest: 豊作

これは、2年続いた凶作を settler 達が信ずる太陽神の怒りと解釈する medicine man と呼ばれる薬師のような存在がクローズアップされたのをきっかけに settler と hunter の衝突が始まりますが、medicine man の予言通り、翌年は豊作となるというくだりです。

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■ 原書に挑戦(195)~ Taku と Krona 登場

Edward Rutherfurd の "Sarum" の "The Barrow" の章です。

前の章から3,500年後の世界で、紀元前 4,000 年頃の話です。The Neolithic Age (新石器時代) と呼ばれている時代です。ヨーロッパ本土では既に農耕民族と狩猟民族が衝突する世界が展開しています。しかし、イギリスは海で切り離されていたため、まで狩猟民族のみが支配する世界でした。そこへヨーロッパ本土から Krona の一団が移住してきます。一方、イギリスでは、前章に出てきた Tep の子孫の Taku が登場します。どうやらこの Taku と新しい文化をもたらす Krona 一族との出会いから、相互理解不足からの何度かの危機を乗り越えて共存共栄へと向かう話が展開されそうです(予想)。

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■ 原書に挑戦(194)~ 鎮火させたい

Edward Rutherfurd の "London" 第5章の The Tower (AD 1078) です。

そろそろ第5章も大詰めです。赤ひげ Barnikel と武器製造業の Alfred と Osric が Tower に隠した秘密が役立つ時が来るのですが、その時にロンドンに大火が発生し、Tower のすぐ近くまで火が来ます。秘密の企みに気付いた Ralph Silversleeves はロンドン塔に急行しますが、火災のため、なかなか近づけません。以下で He とは Ralph の事です。

His progress had been delayed. Twice as he hastened across the western hill he had been forced to pause to direct people who were trying to contain the fire.


「原書に挑戦(107)~ ぐっとこらえる」の"Thief of Souls" by Ann Benson では、contain という見慣れた単語を「ぐっとこらえる」という意味で使っていました。しかし、ここでは火災を押さえ込むという意味で使っています。

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■ 原書に挑戦(189)~ この頃の寿命

Edward Rutherfurd の "London" 第5章の The Tower (AD 1078) です。

Osric は Alfred the armourer の妻の助けを借りて、Dorkes という女性と結婚することができました。順調に子供が生まれ、2人目は男の子だろうか?とにやけている所です。

A son. Osric was only in his twenties, but in those harsh times a labourer could not expect to live for very long. In the comfort of his house, a rich merchant might live to be old indeed. But Osric would probably be dead at forty. He had already lost three teeth.

この時代の一般的労働者の寿命は、酷使されていたため、40歳程度ではないかと言っています。おまけに歯が3本も抜けたと言っています。先ほど書いた、Edward Rutherfurd の "Sarum" の "Journey to Sarum" では、Hwll の妻の Akun は年を取ってきて、歯がどんどん抜けていったと書いています。同じ作者だからだとは思いますが、老齢の特徴として歯が抜けていく事を書こうとしているようです。

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■ 原書に挑戦(188)~ 最初の章が終わりました

Edward Rutherfurd の "Sarum" の "Journey to Sarum" です。

Hwll と Tep とが aurochs に挑んだ戦いはあっけない幕切れを迎えました。やはり敵は巨大すぎたようです。貧弱な槍では歯が立たなかったのです。この戦いを頂点として、この章も最後を迎えました。この次の章の "The Barrow" は 3,500年も先の話となります。まあ、この辺りは矢のように速く時間が過ぎていきます。そうしないとストーンヘンジも出てきようがありません。

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■ 原書に挑戦(187)~ 巨大な野獣 aurochs とは?

Edward Rutherfurd の "Sarum" です。

Hwll と Tep は、あまりにもハンター仲間が少ないため、共存共栄ということで、仕方なく一緒に暮らしていましたが、ある事件が起きてから、Hwll は Tep を追い出してしまい、Tep は元の outcast の生活に逆戻りしました。Hwll はバイソンとかを狩りで仕留めていたのですが、ある時、aurochs を見つけて、これを仕留めようと興奮します。どんな動物なのか分からなかったのですが、次の記述を見ると、ちょっと気になってしまいました。

The auroch was the prince of the beasts: it resembled a black bull, but was about twice the size, standing over six feet high at the shoulder. From nose to tail it was about ten feet long and weighed many tons; although cumbersome, it was almost unstoppable once it began to charge.

これを読むと恐ろしく巨大であることが分かります。Hwll が興奮するのも無理はありません。aurochs という動物がどんな動物なのか全く知らなかったので調べてみました。あまりに巨大なため、動きが鈍く、そのために絶滅したようです。絶滅は1623年とも1627年とも言われています。この aurochs のすごい角を見てください。

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■ 原書に挑戦(183)~ 神への祈り方の違い

Edward Rutherfurd の "Sarum" です。

この本には、Old Sarum 近辺の地図と、長い家系図が付いています。こういうビジュアルなものがあると、随分と分かりやすいですね。氷河時代の頃から話が始まります。イギリスのはるか北方のツンドラ地帯から暖かく食べ物に不自由しない土地を求めて、Hwll とその妻 Akun および2人の子供(男と女)の旅が始まります。ブリテン島がヨーロッパから切り離された直後の頃の話らしく、南へ南へと向かった Hwll の前に渡ることのできないドーバー海峡が現れ、呆然自失になりますが、西に向かい、Tep 一族と出会い、5本の川が出会う土地を教えてもらいます。そこが Old Sarum と呼ばれる地域でした。この北方の高台には Salisbury Plain が広がる肥沃な土地です。Hwll と Tep の家族はここに住み着きます。この頃のプリテン島の人口は全部で 5,000 人程度といいますから広大な大地にぽつりぽつりと人間が住んでいた事になります。

Hwll と Tep が狩りをする前に月に祈りながら、これから起こるであろう(起きて欲しい)狩りの光景をシミュレーションします。1人が獲物役となり、1人がハンターとなり、狩りをしていく様子がドラマチックに展開されます。それは見ている子供達に狩りの方法を教えるという教育的な側面もあったようです。狩りの前夜にこのようにして月に望みを伝えておき、翌日はその通りに狩りをして獲物を得るということになります。このシーンを読んでいて不思議に思ったのが、Jean M. Auel の "The Clan of the Cave Bear" に出てくる黒海北部辺りに住むネアンデルタール人の狩りの儀式です。これは狩りをした後に神に祈りながら、どのようにして狩りを行ったかを再現する再現シュミレーションであり、見ている子供達は興奮しながらハンターになることを夢見るという設定です。


3月 2, 2005 →Edward Rutherfurd , ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)


■ 原書に挑戦(177)~ 十分な食事

もう一度、Edward Rutherfurd の "London" 第5章の The Tower (AD 1078) です。

Not only did his family see to it that Osric had a square meal at least once a week, but he had even offered to buy the serf his freedom several times.

square meal: 十分な食事

ここで、He とは、前の章から出てきている Alfred the armourer です。第4章では見習いだったのですが、もう一人前になっていて、London に働きに出てきて、職が見つからず餓死しかけていた所を Barnikel に助けてもらった(第4章の内容)ので、他人にも親切にするようになっていました。Osric は誤って騎士を落馬させ、腕を折ってしまった罪で鼻をそぎ落とされていて、醜い顔を気にしながら、前向きに技術を活かして生きようとしていますが、前述の Ralph が許してくれません。そんな Osric に暖かい手をさしのべて技術を活かせるようにしたのが Alfred です。ここで気になった言葉は "square meal" で、まともな食事という意味ですね。四角い事がまともなのかどうかは分かりませんが、そういう意味で使われています。

2月 27, 2005 →Edward Rutherfurd , ■原書に挑戦 | | コメント (4) | トラックバック (0)

■ 原書に挑戦(176)~ lather 再登場です。しかし・・・

Edward Rutherfurd の "London" 第5章の The Tower (AD 1078) です。


Ten days later after his meeting with Mandeville, a hot Ralph Silversleeves, accompanied by a dozen armed riders, rode southwards out of the forest in a lather of frustration.

in a lather: {話}興奮[動揺]して;焦って;びくびくして

Silversleeves 家の一員である Ralph は裕福ですが、人に対して優しくなく、どちらかというと嫌われ者の部類に入ります。ここで出てくる lather は、Michael Crichton の "Prey" にも出てきました。このシチュエーションは、「■原書に挑戦(12)~ lather」の中で次のように説明しています。

失職した夫と会社勤めで毎晩遅い妻が、朝、夫婦げんかで夫をなじってから会社に出かけます。夫が主夫業を一通りこなした頃に携帯電話が鳴った状況で、次のような文がありました。"lather" って何だろうと辞書を引いてしまいました。

About the time I had worked myself into a fine lather, my cell phone rang.


そんなに lather って、頻繁には出てこないと思うのですが、会話の中でさらりと使われると意味不明になる言葉の一つですね。

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■ 原書に挑戦(159)~ Sarum 初登場

Edward Rutherfurd の "London" 第5章の The Tower (AD 1078) です。

This was the Norman motte-and-bailey. It was simple but strong, and it overawed any town. Such castles had already been built to garrison Warwick, York, Sarum and numerous other English boroughs.

a motte-and-bailey castle: 周囲を城壁で囲み,その中の丘の上に建てた城
Sarum: セーラム:Salisbury の古代名

この時期までの城は木で出来ているものが多かったようです。このころから石で堅牢な城を築く時代となっていくようです。ここで初めて、Sarum という地名が出てきます。同名の小説を Edward Rutherfurd が書いていて、これは 1300ページもあります。次に挑戦するのはこの本ですね。

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■ 原書に挑戦(158)~ 英国は女性?

Edward Rutherfurd の "London" 第5章の The Tower (AD 1078) です。

1066年のクリスマスの日に William the Conqueror of England が Westminster Abbey で即位してから12年経過しました(この即位に関しては、Westminster Abbey で買ってきたカタログにしっかり記載されていました)。

To begin with, all his actions had been conciliatory. England kept her Saxon common law, London her privileges, and though, as was normal throughout the medieval world, some estates had been confiscated to provide for his followers, many English nobles had in fact kept their lands during those early days.

ウィリアム征服王は懐柔策を取った事を説明しています。この中で England も London も女性として扱われているのに気が付きました。書かれているのをみると当たり前のようですが、突然に男性か女性かと聞かれると分からなくなったりしそうです。

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■ 原書に挑戦(157)~ テーブルクロスとナプキン

Edward Rutherfurd の "London" 第4章の The Conqueror (AD 1066) です。

As was the custom, the tablecloth was long, so that the diners could use it as a napkin, ...


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■ 原書に挑戦(154)~ チェスの起源

Edward Rutherfurd の "London" 第4章の The Conqueror (AD 1066) です。


No one knew exactly when the game of chess had first reached England. Certainly King Canute had played. Originally from the Orient, in the West it had undergone certain alterations. The Oriental king's minister had become a queen, whilst the pair of magnificent elephants bearing howdahs -- strange figures to the Europeans -- had been transformed, because the shape of the howdahs vaguely resembled a mitre, into a pair of bishops.

チェスには詳しくありませんが、Canute 王がチェスをやっていた事は確かなようです。東洋が起源ということですが、駒がいくつかアレンジされてしまっているようです。

1066年の1月には、Halley's Comet が観測された記録が残っているといいます。また、頭髪の白い房と水かきを受け継いでいるのは、Offa の子孫で、14歳になる Alfred という若者です。

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■ 原書に挑戦(149)~ Westminster Abbey 登場

Edward Rutherfurd の "London" 第4章の The Conqueror (AD 1066) です。

第3章から第4章の間に400年以上の月日が流れます。ローマ時代の Londinium は、サクソン人が言う所の Lunden となり、もう London と呼ばれています。さらに・・・

Because the monastery on Thorney lay just west of London, it had come to be known as the West Minster, and so this new landmark would thereafter be called Westminster Abbey.

ということで、Westminster Abbey が登場します。

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■ 原書に挑戦(148)~ あら捜し

もう一度、Edward Rutherfurd の "London" 第3章の The Rood (AD 604) です。

And shaking the head the girl said firmly: "You're just looking a gift horse in the mouth. You've nothing to lose."

look a gift horse in the mouth: もらい物のあら捜しをする。馬の年齢は歯で分かることから。

夫 Cerdic に離婚を宣言され、失意の底にあった Elfgiva に、夫が復縁を申し出ますが、Elfgiva は断ります。その直後に侍女の Ricola が言った言葉です。

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■ 原書に挑戦(147)~ 昔の名前

Edward Rutherfurd の "London" 第3章の The Rood (AD 604) です。

Saxon 語
 Blodmonath ... Bloodmonth ... November の事のようです。
 rood ... cross この章のタイトルになっています。
Latin 語
 Cathedralis ... Cathedral の事のようです。

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■ 原書に挑戦(135)~ 地名の由来

Edward Rutherfurd の "London" 第3章の The Rood (AD 604) です。


"island" は、"eye" であるとされ、"Chelch Eye" --> "Chelsea" 、"Badric's Island" --> "Battersea" は少し無理があるような気がしますが、次の説明は納得せざるを得ません。

These, too, bore characteristic Saxon names with endings like -ham for a hamlet, -ton for a farm, and -hythe, meaning a harbour.

こういう説明の後で、"That's Fulla's-ham" であるとか、"there's Kensing's-ton" と説明されると、何となく地名の由来が分かるような気がします。

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■ 原書に挑戦(133)~ 風のように自由

Edward Rutherfurd の "London" 第3章の The Rood (AD 604) です。

Elfgiva が長年連れ添ってきた夫である Cerdic は、主君である King Ethelbert がキリスト教に改宗するというので、自分もキリスト教に改宗すると宣言。妻にも子供達にも同様に改宗して欲しいと言いますが、Elfgiva はとうていそのような気にはなれず、このため、夫婦の間は気まずくなり、離婚の危機を迎えています。そんなときに Elfgiva は鷹狩りに来ていて、鷹が自由に空を舞う様を見て、うらやましくなります。

High the hawk flew, into the heavens. How free it was; free as wind over water. It soared into the open sky, braced against the breeze like a sail on the sea; then dipped, slipping silently, plummeting on the prey.


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■ 原書に挑戦(129)~ As the crow flies

もう一度、Edward Rutherfurd の "London" 第3章の The Rood (AD 604) です。

Cerdic rode steadily. Though it was only twenty miles as the crow flies, he might have been a world away, for he was on the other side of Thames Estuary, riding along the great chalk ridges of the kingdom of Kent.

Cerdic は、ここから登場する人物です。estuary(河口)という単語ももう何十回と出てきたので覚えてしまいました。ここで気になったのは、"as the crow flies" です。なぜ、気になったかというと、十年ほど前に、Jeffrey Archer の同名の小説を読んだのを思い出したからです。えっ、何か意味があったのか?と思い、あわてて辞書をひきました。この小説は、思い出すと barrow と呼ばれる手押し車で商売を始めた若者が「一直線に(as the crow flies)」立身出世していく物語でしたが、まさか題名に意味があったとは、今の今まで気が付いていませんでした。過去にバラバラに存在していたピースがぴたりぴたりとはまっていく感じがしてきて、とても充実した感覚が得られています。

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■ 原書に挑戦(128)~ 月の名前の由来

Edward Rutherfurd の "London" 第3章の The Rood (AD 604) です。

いきなり題名の意味が分かりません。意味が複数あって、どれだか分からないからです。でも、読み進めば分かるので気にはなりません。今回の主人公は37歳で4人の子供がいる女性 Elfgiva のようです。額の近くの白い毛と指の間の水かきを受け継いでいるのは、Offa という20歳の若者です。

Her name was Elfgiva -- "The faeries' gift" in the Anglo-Saxon tongue.

faerie=faery=fairy ということで妖精のようです。まあ、変わった名前ですが・・・ Elfgiva と Offa の出会いはまことにドラマチックです。Offa の妻 Ricola が witchcraft の罪でまさに処刑(蛇と同じ袋に入れ、蛇にかませて殺すという方法)される寸前の所に Elfgiva が通りかかり、奴隷として Offa と Ricola を買い上げて救い出すというものです。


Had not their people given their names to the days of the week? Tiw, the war god, had Tuesday, in place of Mars in the Roman calendar; Woden, or Wotan as the Germans called him, greatest of all gods, had the middle day, Wednesday; Thunor the Thunderer, Thursday; Frigg, goddess of love, Friday, in place of the Roman Venus.

この文章はとても興味津々です。確かに Mars は軍神ですが、火星ということで、火曜日になっても良さそうなのに Tuesdayです。また、水星は Mercury ですが、水曜日は「Woden の日」から Wednesday になっています。これで気が付いたのですが、フランス語の水曜日は mercredi で Mercury に近いですね。木曜日はあまり変化がないように見えます。しかし、金曜日は金星の Venus とはかなり異なる Friday です。これもフランス語の方が vendredi で Venus に近いように思えます。曜日の名前なんて、何も考えた事がありませんでしたが、こんな語源の話と合わせて英語の授業をすれば、丸暗記なんかしなくても「理解」できて英語そのものへの興味も出てくるように思います。

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■ 原書に挑戦(125)~ 古代ローマの床下暖房?

Edward Rutherfurd の "London" 第2章の Londinium です。

若者 Julius は贋金を紛失し、恋人に約束した贈り物を買うお金がなくなり、盗みを働く事を決意します(どうしてこういう安易な発想に行くのか不思議)。忍び込んだ大邸宅でうまくブレスレットを盗み出すのですが、その大邸宅の記述に驚きました。

The sophiscated system of underfloor central heating -- the hypocaust -- kept the house warm in winter.

hypocaust と言うらしいのですが、古代ローマの床下暖房システムです。そんな昔からあるんですね。ムムム。私の家には無無無です。

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■ 原書に挑戦(121)~ ローマから持ち込まれたもの

Edward Rutherfurd の "London" 第2章の Londinium です。

The diet the Romans had introduced into Britain was appetizing indeed: pheasant and fallow deer; figs and mulberries; walnuts and chestnuts; parsley, mint and thyme; onions, radishes, turnips, lentils cabbage. The island Celts had also learned to cook snails, guinea fowl, pigeons, frogs and even, occasionally, spiced dormice.

ローマ人が英国に持ち込んだ、食欲をそそるものとは・・・きじ(pheasant)、ファロージカ(fallow deer)、イチジク(fig)、クワ(mulberry)、クルミ(walnut)、栗(chestnut)、パセリ(parsley)、ミント、タイム(thyme)、タマネギ、ラディッシュ、カブ(turnip)、ヒラマメ?(lentil)、キャベツなんて書いてあります。何かたくさん辞書を引かないといけませんでした。このあたりのものを日本語で何というのか、さっぱりでした。

他の本でも良くでてくるのが、turnip ですね。また、parsley と thyme とくれば、何と言っても Scarborough fair ですね。あすとるさんのお住まいの近所じゃないんでしょうか?一度行ってみたいです。昔、音楽を聴いていて、英語で何て言っているのか聞き取ろうとした事があります。何十回聞いてもわからず、やはりまだ耳ができていないのかと思い、歌詞を見ました。Sarah Brightman の発音が聞き取りにくかったせいもあるのかとか、いろいろ考えながら歌詞を見てびっくりです。Parsley, sage, rosemary and thyme なんて言っていますね。文字を見ても分かりませんでした。一安心したのを覚えています。

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■ 原書に挑戦(120)~ date とは?


- How the Mind Works
- Consciousness Explained
- Social Science
- Cognitive Psychology
- Darwin's Dangerous Idea
- Phenomenology of Perception
- Memory Observed

本題に戻って、Edward Rutherfurd の "London" 第2章の Londinium です。


Often the mariner sailed to Gaul with British household pottery, returning with rich, red Samian bowls decorated with lions' heads, cedar barrels of wine, and great amphorae filled with olive oil or dates.

Gaul はガリア地方です。高校生の頃、歯医者に通っていて待ち時間が暇だったので、シーザーが書いた「ガリア戦記」を読んでいたのを思い出しました。Samian bowl はギリシャのサモス島の容器、cedar barrel はシーダー材の樽、amphorae は巨大な壺でしようか。この壺に入れているものが分かりません。オリーブ オイルは問題ありませんが、dates が何かが分かりません。辞書を引くと「ナツメヤシの実」とか書いてありますが、そんなものをオリーブ オイルと同じに扱って壺に入れて運ぶとは思えません。

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■ 原書に挑戦(116)~ 三重アゴ?

もう一度、Edward Rutherfurd の "London" 第2章の Londinium です。

Julius の18歳の妹の描写があります。なぜか分かりませんが、いつの間にかすごく太ってしまったようです。

She was eighteen, but had already grown to a size that would have been impressive in an older woman. Her first two chins were well developed and a third was taking its place beneath them.

私の解釈が間違っていなければ、first two chins で二重アゴ、そして三番目が出来つつあるというので、三重アゴになりますが・・・。

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■ 原書に挑戦(115)~ あだ名は Duck

Edward Rutherfurd の "London" 第2章の Londinium です。

ここでは、20歳の若者 Julius と20代後半の Sextus が贋金作りに励んでいます。Julius の方が第1章の Segovax の特徴を受け継いでいます。

Julius was marked, however, by two more peculiarities. The first, shared with his father, was that while his head bore a mass of black curls, at the front he had a patch of white hair. The second was that his hands had webbing between the fingers.

つまり、頭の前の方に1房、白い毛が混じっていて、手の指の間に水鳥の水かき(web)のようなものがあるのです。あだ名が Duck になっても仕方ありませんね。

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■ 原書に挑戦(113)~ 古い言葉

Edward Rutherfurd の "London" です。

第2章の Londinium は、AD 251 年からスタートします。ロンドンの名称は、ケルト語の Londinos から、ローマ風の Londinium に変更されます。この時点でテームズ川は Tamesis という名前で呼ばれています。


It was a summer afternoon--the ides of June by the Roman calendar.

ides とは何?と思いました。辞書には、古代ローマ暦で3月、5月、7月、10月の15日、および他の月の13日、とあります。結局何日なのか、この表現だけでは分かりません。

The only sound was the gentle rasping sound of the metal file in the larger man's hand.

metal file って一体何と思いましたが、file は「やすり」でした。金属ファイルじゃ何のことだかさっぱりですからね。


Ignoring entirely the ancient system of prehistoric tracks along the ridges, the straight, metalled roads of the Roman engineers struck across the island, joining tribal capitals and administrative centres in an iron framework they were never entirely to lose.

少し文が長かったのですが、問題の箇所はおわかりですね。metalled roads の所です。金属道路?じゃないですね。石を砕いて敷き詰めた道路の事のようです。そんなに頻出するような言葉じゃないので、調べないと分からなかったです。

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■ 原書に挑戦(103)~ London: The River

Edward Rutherfurd の "London" です。

100万年昔からスタートして、突然に 54BC となり、Julius Caesar (シーザー) が攻めてくるという話となります。気になったのが、人名がかなり変わっていることです。

Segovax: 若者
Branwen: Segovax の妹
Cartimandua: Segovax の母
Cassivelaunus: 部族の偉大な頭(かしら)

この頃、ロンドンは、Londinos と呼ばれていますね。

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■ 原書に挑戦(102)~ London

Edward Rutherfurd の "London" は 1124 ページもあるので、普通の人はこれを見ただけで気力がなくなります。私は普通の人ではなく、並列多読家なので、何ともありません。

chirimendonnyaさんからご紹介頂いた、Edward Rutherfurd の "London"の目次をあげておきます。興味がある方は chirimendonnya さんのページと見比べてください。

1. The River
2. Londinium
3. The Rood
4. The Conqueror
5. The Tower
6. The Saint
7. The Mayor
8. The Whorehouse
9. London Bridge
10. Hampton Court
11. The Globe
12. God's Fire
13. London's Fire
14. St Paul's
15. Gin Lane
16. Lavender Hill
17. The Crystal Palace
18. The Cutty Sark
19. The Suffragette
20. The Blitz
21. The River

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