2006.06.10

■ 原書に挑戦(443)~ From the Corner of his Eye 読了

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

Dean Koontz の話は、原書に挑戦(3) にも書いています。最初に読んだのが False Memory で、次に選んだのが Strangers でした。この他に One Door away from Heaven という本も読みました。最初の2冊は、共にマインドブロックをかけられて、恐ろしい体験をする話でした。Dean Koontz の恐怖の質、設定と展開の特異性により、通常の本では得られない異質の読後感が得られます。

この話も、警官の Vanadium がコインを空中で消してしまうマジックが披露された段階では、何も疑問を感じていませんでしたが、Barty が雨の中を濡れずに走り回れる事を母親に示してから、何か変わった展開になっていくのだと分かったのです。Vanadium はコインを4次元空間に吹き飛ばしていました。Barty は人間の目ではとらえられないスピードで並行宇宙を巧みにウォークスルーする能力を持っていました。こんな荒唐無稽な話と異常な殺人鬼の話がからんで、この異様な Koontz ワールドが展開していくのです。しかし、この味付けこそが Koontz の真骨頂であり、多作作家としての地位を確立しているのだと思います。次はどんな話が待ちかまえているのだろうという期待感で本に手が出ていきます。

例によって、語数と冊数をカウントアップします。標準的なページで数えて 326語/ページでした。また、章の切れ目で約半ページ分が空白となっていますので、326語×729 ページ - 83章×326/2語 = 224,125 と計算して、224,000語とカウントします。

ということで、次のようになります。

2006年の実績:
8 冊、 1,625,000 語

これまでの累計:
629 冊、58,659,000 語

6月 10, 2006 →Dean Koontz, ■原書に挑戦 | | コメント (0)

2006.06.09

■ 原書に挑戦(442)~ この本のタイトルの由来

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

Agnes の息子 Barty (=Bartholomew) は、早熟の天才ぶりを発揮していますが、3歳の時に目に違和感を感じ、医者にガンを宣告されます。両目を摘出する手術を受ける事になった Barty が手術室に向かう搬送車に乗った時、母の Agnes が次のように言います。

"Well, with so much on His shoulders, He can't always watch us directly, you know, with His fullest attention every minute, but He's always at least watching from the corner of His eye. You'll be all right. I know you will."

ここで、He とは神様の事です。この本のタイトルは恐らく、ここの部分から来ていると思われます。この本の特異性として、第1章の最初の所に、Barty が3歳で視力を失い、13歳の時に視力を取り戻すとあります。しかし、両目を摘出した Barty がどのようにして視力を取り戻すのかが不思議でたまらず、最後まで読み続ける事になります。

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■ 原書に挑戦(441)~ Google の隠れた意味?

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

For a finder's fee, Junior was put in touch with a paper-maker named Google. This was not his real name, but with his crossed eyes, large rubbery lips, and massively prominent Adam's apple, he was as perfect a Google as ever there had been.

Junior は、偽造 ID を入手するため、そういった書類を作ってくれる所を探し、Google という偽名を持つ男を見つけます。どこまで本気で書いているのか分かりませんが、わざとこんな名前にしたのでしょうか?少し気になったので引用してみました。

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2006.06.05

■ 原書に挑戦(437)~ ミドルネームの使い方?

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

Bartholomew might be a teenager living with his parents or a dependent adult residing with family; if so, he wouldn't be revealed in this search, because the phone would not be listed in his name. Or maybe the guy loathed his first name and never used it except in legal matters, going by his middle name, instead.

ちょっと引用が長くなりました。ここは Junior がなぜか、Bartholomew という人物を天敵であると信じ込み、探し出して殺さないといけないという妄想に取り付かれて、まず電話帳を手始めとして、Bartholomew を探し始めます。年齢も何も分からないので、Junior は、ここに引用しているように推論し探していきます。まず、teenager なら電話帳には載りません。次に大人でも扶養家族となっていれば (dependent adult) 電話帳には載らないでしょう。また、自分の名前が気に入らず、正式な書類以外は、ミドルネームを使うようにしていれば、電話帳に Bartholomew という名前が載ることはない、と考えている訳です。この探索は、これから相当な時間をかけて、ず~っと続けていくことになります。

ところで、ミドルネームって、そんな用途に使っていいものなんでしょうか?日本人にはミドルネームの習慣が無いので良く分からないです。

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■ 原書に挑戦(436)~ カエルの子は?

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

On Joey's side, there was no family to provide help. His mother had died of leukemia when he was four. His dad, fond of beer and brawling--like father not like son--was killed in a bar fight five years later.

ことわざで有名なのは、Like father,like son (この親にしてこの子あり、カエルの子はカエル) ですが、ここは少し違いますね。何と訳すのが良いでしょうかね。Joey というのは、Agnes の優しい夫でした。Joey は、産気づいた妻の Agnes を病院に連れて行く途中で交通事故に遭い死亡します。Joey の父親は飲んだくれだったようで、父と子はかなり違うようなので、そういう事情を考慮して意味をくむ必要があります。

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2006.06.04

■ 原書に挑戦(431)~ 所持品

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

He had not yet disposed of her private effects. In the dark, he went to the dresser, opened a drawer, and found a cotton sweater that she had worn recently.

ここで気にすべきなのは、"private effects" の所ですね。知っていれば何という事もありませんが、effect という単語を引いても正しい意味が分からない辞書があります。effects で引かないと正しい意味が見つからないというのも不便な気がするというか、日本の英語学習者の発想では、複数形の見出し語を探すという事は、まずしないでしょうね。

personal effects: (商品などと区別して)手回り品、所持品

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■ 原書に挑戦(430)~ 埋葬する

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

Even as this news pleased Junior, it also saddened him. He was not merely interring a lovely wife, but also his first child. He was burying his family.

このニュースというのは、妻を物見櫓から突き落として殺したのに、シラを切って埋葬現場に立ち会っている Junior の横に警官の Vanadium がやってきて、Junior の妻は妊娠していたと告げた事を指しています。ここで問題としている英語は "inter" ですね。

inter: 〈死体を〉埋葬する、葬る(bury)

日常的に使いそうで、ついつい調べるのがおっくうになりそうな単語にこのような意味があるというのは、落とし穴かも知れません。

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2006.06.03

■ 原書に挑戦(428)~ 脱線した列車

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

They lived too far from the nearest railroad tracks. He could not rationally expect a derailed train to crash through the garage.

Jacob は、妄想癖のようなものがあり、人災のような事故にとても敏感です。住んでいる所が鉄道の線路から遠く離れていて、何も心配ないはずですが、脱線した列車がガレージに突っ込んでくるのではないかと心配するような所があります。

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■ 原書に挑戦(427)~ 差し出した手

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

Confused, Panglo held out his right hand, but Jacob said, "Sorry, no offense, but I don't shake with anyone."
"Well, certainly, I understand," said Panglo, slowly lowering the offered hand, although he clearly didn't understand at all.

Agnes の夫、Joe Lampion の葬儀をとりおこなうことになり、Walter Panglo という mortician (=funeral director) に依頼することになったのですが、Agnes の双子の兄弟の1人である Jacob は Panglo を全く信頼していません。そのためか、握手も拒否しています。ここで問題にしているのは、"offered hand" の所で、差し出した手というように意味を取れば通じます。しかし、このような状況が分からない場合には、文法的に見て、相手から差し出された手ではないかと思って、混乱してしまう事があるかも知れません。

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2006.05.30

■ 原書に挑戦(415)~ 断層

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

"The San Andreas should have a magnitude eight-point-five quake once every thousand years, to relieve stress on the fault. It's hundreds of years overdue."

サン・アンドレアス断層は1,000年に一度、マグニチュード8.5以上の地震があるはずだ、などと不気味な事を言うのは、Agnes の双子の兄のうち、Edomの方です。この双子は暗いオタクで、人災や天災の記録を調べています。ここで問題にしているのは、fault という単語ですね。これが「断層」という意味だというのは、なかなかピンと来ないかも知れませんが、私は昔に、これが誤訳されている場面に立ち会っているので、きわめてピンときます。

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■ 原書に挑戦(413)~ へび使い

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。

Junior drove them a little crazy by pretending not to understand their intent as they circled the issue like novice snake handlers warily looking for a safe grip on a coiled cobra.

Junior というのは悪の化身とも言うべき、殺人狂の Enoch Cain の事です。へび使いの事を snake handler なんて言うとは知りませんでした。

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2006.03.18

■ 原書に挑戦(400)~ 交通事故

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。
With a crash as loud as the dire crack of heaven opening on Judgment Day, Ford pickup broadsided the Pontiac....The driver's side of the Pontiac lifted....The passenger's side slammed against the pavement...Glass in the door next to Agnes cracked, dissolved....She rammed against the door, pain shot through her right shoulder.
Agnes Lampion と Joe Lampion の子供の出産予定が近づいたため、Joey は妻の Agnes をポンティアックに乗せて病院に出かけますが、その途中で事故に遭い、Joey は死んでしまいます。Agnes は身重でベルトもしていませんでしたが、助かります。運転席側が持ち上がったと書いてありますので、フォードピックアップは車の左側(運転者席側)から突っ込んできたことになります。そして助手席側が道路にクラッシュして、右側に座っていた Agnes は右肩を痛打します。この後、もう一度衝撃が来て、2度目の回転が始まります。
This second impact turned half a roll into a full three-sixty. The Pontiac crunched onto the driver's side and jolted, at last, onto its four tires, jumped a curb, and crumpled its front bumper against the wall of a brightly painted surfboard shop, shattering a display window.
横向きになった状態に、車がぶつかってきてまた回転し、今度は運転手席側も道路に接触しただけでなく完全に一回転して起きあがり、また走り出して、縁石(curb: 蛇足ですが野球のカーブは curve)を跳び越え、サーフボードショップのショーウィンドウに突っ込みます。

ここで気になった表現は、"full three-sixty" でした。

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2006.01.14

■ 原書に挑戦(389)~ サムソンとデリラ

Dean Koontz の "From the Corner of his Eye" です。
In any confrontation with Aggie, Joey was always Samson shorn, never Samson pre-haircut.
Agnes Lampion と Joe Lampion の子供の出産予定が近づいています。Joe の事を Joey と呼び、Agnes は Aggie と呼ばれていますが、Joey はかなりの偉丈夫(この言葉も古いでしょうか。日本の時代小説や中国文学を読んでいると良く出てきますが)で、Agnes を病院に連れて行こうとしますが、なかなか Agnes の承諾を得られません。このため、こういう表現になっているものと思われます。Samson とは間違いなく、旧約聖書に出てくる Samson と Delilah の Samson を指していると思われます。怪力の根源が髪の毛にあった Samson は寝ている間に愛する Delilah に髪の毛を切られ、力を失います。どうも Joey は Agnes を前にすると、髪の毛を切られた Samson のようだと言っているようです。

旧約聖書の中で髪の毛が力の根源だ、と Samson が言っている所は次のように書いてあります(King James Bible:
http://patriot.net/~bmcgin/kjvpage.html
より引用)。
That he told her all his heart, and said unto her, There hath not come a razor upon mine head; for I have been a Nazarite unto God from my mother's womb: if I be shaven, then my strength will go from me, and I shall become weak, and be like any other man.
また、Delilah が Samson の髪の毛を切るシーンは次のようです。
And she made him sleep upon her knees; and she called for a man, and she caused him to shave off the seven locks of his head; and she began to afflict him, and his strength went from him.
ナイフとかで長い髪を切っただけかと思っていましたが、7 つに束ねていた(結構おしゃれ?)髪の毛を刈り込んでいるか、またはカミソリをあてて剃っているような感じですね。力の根源なら根こそぎにしておかないといけないからでしょうか?

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2005.07.17

■ 原書に挑戦(302)~ 派手な出だし

Dean Koontz の "From The CORNER Of His EYE" です。

一度視力を失った人間が再び視力を取り戻す話という点が気になって買うことにした本ですが、第1章の最初から次のように始まります。

Bartholomew Lampion was blinded at the age of three, when surgeons reluctantly removed his eyes to save him from a fast-spreading cancer, but although eyeless, Barty regained his sight when he was thirteen.

この話は一体、どうなっているんでしょう。癌の進行を食い止めるために眼球を摘出したと読めるのですが、なぜ、視力を回復出来るのでしょう??? また、並行して新婚の妻を高い所から突き落として殺す男の話も始まります。Koontz は読者を最初からグイグイと話に引き込んでいきますね。

7月 17, 2005 →Dean Koontz, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.04.03

■原書に挑戦(3)~ Dean Koontz

英語で原書を読むというのも、ひたすら読むだけというのではなかなか読み進めません。内容が面白いことに加えて、何らかの特典があれば、さらに推進力が加わります。Dean Koontz の本で最初に読んだのが False Memory でした。これはページ数の多さで選んだ!?のです(751pages)。しかし、この本の描写力はすさまじく、最初の数十ページでこの上もない恐怖感にとらわれ、自分の家にある包丁を見ることさえ怖くなってしまいました。意表をつく展開に次ぐ展開で、このような満足感を得られた読後感というのも久しぶりでした。

この作家が書いている本を調べた所、相当な数のペストセラーがある事が分かり、もう1冊読んでみようという気になり、次に選んだのが Strangers でした。これはどういう基準で選んだかといいますと、以前、amazon にはレビュアー制度があると書きましたが、これを利用しました。amazonには、誰もレビューを書いていない本にレビューを付けると、抽選で3000円のamazonギフト券が当たるという制度があるのです。これを利用しようとすると、他の人よりも先に読んで、いち早くレビューを載せる必要があります。すなわち、がんばって読もうという気になれるのです。そんなもの、当たる訳がないとお考えでしょうが、そうでもありません。実際、昨年の1年間で、私は実に4回も当選し、3000×4=12,000円のギフト券を頂きました。これはかなりおいしい話です。こういう味をしめてしまうと、更にどんどん読み進むという事になります。

Koontz はこの他に One Door away from Heaven という本も読みました。最初の2冊は、共にマインドブロックをかけられて、恐ろしい体験をする話で、共通性はありますが、恐怖の質が違い、とても感動的です。One Door away from Heaven の方はなかなかシチュエーションが飲み込めない話で、英語の読解力を試すには格好の本と言えます。

4月 3, 2004 →Dean Koontz, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)