2005.04.30

■ 原書に挑戦(260)~ コーヒーに医者が必要

Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

Clare だけではなく、友達の Gomez にも、タイムトラベラーであることを告白するシーンです。まずは腹ごしらえが肝心と、黙々と食べ続けます。Lance というのはお店のウェイターです。

He capitulates, and starts to eat his burger. Neither of us says a word until I've finished consuming my fruit. Lance brings me more coffee. I doctor it, stir it. Gomez is looking at me as though he wants to shake me.

doctor: 〈飲食物などに〉異物[薬物]を加える,(…を)混ぜる{with…}

ここの doctor it という所ですが、コーヒーに混ぜるんですから、砂糖とかクリームを入れてから、かきまぜる (stir it) のだと思います。こんな言い方もあるんですね。

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■ 原書に挑戦(259)~ 料理が全く駄目

Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

Clare の家には友達のカップルも来ています。全員で料理を作る事になりました。

Clare hands me a magazine clipping. It's a recipe for Chicken and Shiitake Risotto with Winter Squash and Pine Nut Dressing. It's from Gourmand, and there are about twenty ingredients. "Do you have all this stuff?"
Clare nods. "The shopping part I can do. It's the assembly that perplexes."

Clare は料理が大変苦手のようです。このため、食材のアッセンブリは分からないという理屈っぽい表現をしています。おっと、そんな事ではなく、しいたけリゾットというのが気になりました。Shiitake なんて英語になっているんですか?以前、テレビのクイズ番組で、20ほどのパネルの中から英語になっていない日本語を選べというものがあり、解答者が食材系は大体英語になっているんだ、とか何とかブツブツ言いながら選んでいました。

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2005.04.29

■ 原書に挑戦(258)~ 心臓がせり上がる

Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

Henry が実時間で Clare の家に行くシーンです。小さい頃から知っているとはいえ、それは未来の Henry がする事で、現在 28歳の Henry は Clare の事を良く知りません。このため、かなり緊張しているようです。

At 6:59 p.m. Central Standard time, I stand in my Sunday best in Clare's vestibule with my finger on her buzzer, fragrant yellow freesia and Australian Cabernet in my other arm, and my heart in my mouth.

よそ行きの服にフリージアの花、カベルネのワインを携えて、心臓は口の中にせり上がってきている状況で、Clare の家のブザーを押そうとしています。この my heart in my mouth の所ですね。こういう表現は実に良く出てきます。かなり一般的な表現なんでしょう。

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2005.04.16

■ 原書に挑戦(238)~ いろいろ考えさせられる本です

Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

この本は550ページにも及ぶ大作であり、まだ100ページ程度しか読んでいませんが、設定の秀逸さに圧倒されかかっています。主人公は Henry DeTamble という時間旅行者です。突然変異なのかどうか分かりませんが、同じような能力を持っている仲間を発見できず、時の流れをさまよいながら孤独にさいなまれています。しかし、時間旅行の能力が自分の妻となる女性 Clare の過去と大きく交差していて、Clare の子供時代に時間旅行者として姿を見せ、少しずつ成長していく様子を見守るだけでなく、成長していく Clare の心の中で次第に大きな存在となっていくのが、偶然なのか、必然なのか、はっきりしないまま、話が進んでいきます。

しかし、このように人の未来や運命が分かってしまって良いものなのでしょうか?変える事ができない未来からやってくる時間旅行者との会話の中で、自分の未来の姿を垣間見ながら、自分の運命を呪う事なく、あるがままに受け入れている Clare の心の中を推し量る事が次第に難しくなってきました。話がこのまま進んでいくのかどうかは分かりませんが、運命論的でかつロマンチックな話を紡いでいく Audrey Niffenegger の力量にお手上げの状況です。話をすべて読み尽くす前にこれだけ心を動かされたのも久しぶりです。間違いなく人に奨める事ができる一冊です。次の簡潔な書評がこの本の魅力の一端を語っています。

"An enchanting novel, beautifully crafted and as dazzlingly imaginative as it is dizzingly romantic."--Scott Turow

未来の自分が次第に分かってくる現実、時を超えた愛の存在、そして抗えない運命とをどのようにしてバランスを取って少女 Clare が次第に大人になっていくのか、ますますこの物語に引き込まれていくのを感じます。

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2005.04.14

■ 原書に挑戦(237)~ 耳をプレゼントするとは

Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

"So he cuts his ear off and gives it to his girl--hey, how'd you like that for a present, huh? An ear! Huh. So they put him in the loony bin..."

ここだけ読むと、何というグロテスクなシーンだろうと思ってしまいますね。耳を切り取って彼女にプレゼントする?そんなものいらないに決まっていますね。このシーンは、27歳のHenryが9歳のHenryにサバイバル術を教える必要があって、Henry 達がある男女の会話を聞いている所です。なぜ、サバイバル術が必要か?それは彼らがタイムトラベルをすると、裸になって世の中に現れるので、服を盗んだりスリを働いてお金を奪わないと、そもそも生きてゆけないからです。このシーンは美術館の中であり、ターゲットとする男女は、Vincent van Goph の絵の前で会話しています。もうこれでおわかりですね。

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2005.02.07

■ 原書に挑戦(124)~ くすねるのが適切とは?

もう一度、Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

Henry がタイムトラベルを始めた(始まった?)のは、5歳の時だったようです。5歳の誕生日に Henry は、the Field Museum of Natural History に連れて行ってもらい、興奮のあまり、夜中になっても寝付くことができませんでした。そういう状況の中で、Henry の最初のタイムトラベルが起きました(自分の意思ではなかったため)。しかし、SFの世界では考えられないような状況が起きていました。何と!!ダブルタイムトラベルだったのです。Henry 5歳と Henry 24歳が同時にタイムトラベルし、the Field Museum of Natural History (いつの時代かは分かりませんが) で二人は出会います。そして年長の Henry が子供時代の Henry を博物館ツアーと称して、夜中の博物館内を連れ回します。5歳の楽しい記憶を作るために。しかし、一般的にタイムトラベルには犯してはならない禁忌事項があります。それは自分自身と対面してはいけない、というものです。うっかりと過去の自分自身に出会ってしまうと、タイムパラドックスどころではなく、宇宙を崩壊させてしまうという設定のSFまである位です。この物語の場合には、Henry の5歳の誕生日の記憶を作り上げるために、5歳と24歳の2人のHenryが同時にタイムスリップしてくるという、かなり手の込んだものになっています。二人同時にタイムスリップすれば矛盾は起きないのでしょうか??

2人ともタイムスリップしてきているので、この物語の設定として、当然、2人とも裸です。こういう状況の中で、博物館ツアーが始まり、職員の部屋に勝手に入り込み、着られる服を借用し、未展示物を見たり、置いてある食べ物を食べたりします。楽しいだろうなぁと思います。

D.W. also keeps an unopened package of Oreo cookies in his desk, bless him, I appropriate them and leave, closing the door carefully behind me.

D.W. というのは、職員の名前です。その人の部屋にあった、未開封の新品のオレオ クッキーを勝手に食べてしまいます。こういう状況の中で、appropriate の使い方が「適切」とは思えませんでした。辞書をチェックすると、動詞の用法で「盗む、くすねる」というものがありました。これがピッタリなんですが、appropriate は「適切」だと思っていたのに、あまり適切ではない意味であることが判明して驚きました。こういう意外性って面白いと思いますね。

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■ 原書に挑戦(123)~ 音楽一家の悲しみ?

Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

Henry の両親は共に音楽家だったようです。しかし、その間に産まれた子供は・・・。

This was around the time my musician parents recognized that their one and only offspring was not musically gifted. It wasn't that I wasn't trying; I just could not hear whatever it was they heard in a piece of music. I enjoyed music, but I could hardly carry a tune.

自分たちの子供に音楽の才能がなさそうだと分かった時の両親の気持ちはどうでしょうか?こういうコンテキストの中で最後のフレーズが出てきます。"I could hardly carry a tune." 何となく言わんとすることは分かりますね。そうです。音痴だという意味です。英語の熟語として覚えるのではなく、こういう文脈の中で生きたフレーズを身につけて、実際に自分で書いて使えるようになるために、この「原書に挑戦」シリーズを続けていこうと思います。

2月 7, 2005 →Audrey Niffenegger, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.02.03

■ 原書に挑戦(111)~ 13年で152回も会っていた

Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

ばったり出会った2人ですが、Henry DeTamble の方は何も知らないのに Clare は彼の事をすべて知っているという奇妙な関係が始まります。話はややこしいのですが、この本は会話が多くて読みやすいですね。

Clare と Henry の初デート?の日の Clare は次のように描写されています。

Clare is wearing a wine-colored velvet dress and pearls. She looks like a Botticelli by way of John Graham: huge gray eyes, long nose, tiny delicate mouth like a geisha.

何と言っても「芸者のようなおちょぼ口」という辺りが日本人の感性に訴えますね。そうなんだろうか・・・。

Clare は日記をつけていて、1977年9月23日から1989年5月24日までの間に152回も Henry に会っていたといいます。Henry のかかりつけの医者は Dr. Kendrick といい、専門は Chrono-Impairment ということです。なるほど、Chrono-Impairiment ですか。面白いものが発明されています。こんな病気があることが発見されるのは 2006年!!らしいです。ムムム。

2月 3, 2005 →Audrey Niffenegger, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.02.02

■ 原書に挑戦(104)~ 時間旅行者の妻

Audrey Niffenegger の "The Time Traveller's Wife" です。

これは彼女の最初の小説だそうです。かなり書き方も特殊です。Clare (妻) と Henry (夫) が交互に自分の視点で物語を展開していきます。Prologue を読むと、Henry が dislocation とか displace と呼ぶ時間移動を行うと、必ず、裸で現れてしまうと書いてあります。これはアーノルド シュワルツネッガーの Terminator シリーズと同じですね。

Some of these episodes last only momens; it's like listening to a car radio that's having trouble holding on to a station.

時間移動を繰り返している時の感覚を表現している所です。カーラジオのチューニング(選局) がうまくいかない状況、という表現はまさにピッタリなんでしょうね。

二人の最初の意識した出会いは、1991年、Clare 20歳、Henry 28歳の時です。図書館の中でばったりと会うのですが、Clare は 7歳の頃から Henry を知っていて、その時から Henry を好きだったので、最初に出会った時に思わず Henry に飛びつきたくなります。しかし、Henry の方はこの頃はまだ、時間移動をしていない頃のため、この明るい娘は何だ、と警戒してしまいます。そんな出だしで始まります。

2月 2, 2005 →Audrey Niffenegger, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.19

■ 原書に挑戦(82)~ The Time Traveler's Wife

面白そうな本を見つけました。

time_traveler

The Time Traveler's Wife (Harvest Book)

一読の価値がありそうですが、何せ先立つお金ではなく、時間がありません。でも注文してしまおうかな・・・。

1月 19, 2005 →Audrey Niffenegger, ■原書に挑戦 | | コメント (0) | トラックバック (0)